GビズIDを使った建設業許可の取得とXMLデータの利用について

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GビズID(gBizID)を使っての建設業許可の取得と使うと便利なXMLデータの利用について解説します。

建設業許可と経営事項審査の申請を電子申請システムでもできます。

電子申請をするためには、デジタル庁が提供している認証サービスのGビズID(GbizID)を取得しなければなりません。

メリットとしては、いつでも、どこでも申請ができますし、申請書の郵送や提出の手間が省けます。誤記入や不備による差し戻しが減るので便利になります。

確認書類の取得や添付が不要になりますし、登記事項証明書や納税情報書類等の確認書類の取得や添付が不要です。印紙もいりません。

JCIP(ジェイシップ)とは、建設業許可・経営事項審査電子申請システムのことです。
(Japan Construction Industry electronic application Portal)

従来は建設業許可と経営事項審査の申請は書類のみでしたが、2023年より建設業許可申請、各種変更届出および経営事項審査について、インターネットで電子申請が可能となっています。

GビズIDを使った建設業許可の取得

概要

1.GビズIDを取得します。

2.建設業許可・経営事項審査電子申請システムにログインします

3.必要事項を入力して、添付書類をアップロードします

4.申請手数料を支払します。

GビズIDを取得するには、マイナンバーカードまたは運転免許証とスマートフォンが必要となります。

電子申請システムの利用ログインでは、デジタル庁が提供しているGビズIDを使うことができます。

GビズIDプライムのアカウントの取得後にGビズIDプライムアカウントから作成したGビズIDメンバーのアカウントでもログインすることができます。

代理申請をする場合でも、申請者と代理人ともにIDが必要となります。

建設業許可関係のGビズIDの利用としては次のものがあります。

許可申請

新規許可・許可換え・般特許可・業種追加・更新

  • 変更等の届出
    • 事業者の基本情報・経営業務管理責任者・営業所の専任技術者・営業所の代表者など
  • 決算報告・廃業等の届出
    • 登録免許税・手数料の納付、許可通知書の電子送付

経営事項審査関係

  • 経営事項審査申請
    • 経営規模等評価・総合評定値
  • 再審査申請
    • 経営規模等評価・総合評定値

手数料の納付

結果通知書の電子送付

取得・提出が不要となった添付書類

  • バックヤード連携によって提出が不要となる書類です。
    • 法務省(登記事項証明書)
    • 技術検定合格証明書
    • 監理技術者資格者証
    • 監理技術者講習修了証
    • 建設業経理士検定試験合格証明書
    • 建設業経理士CPD講習修了証
    • 経営状況分析結果通知書

添付の自動化によって提出が不要となった書類

事前の取得は不要になります。
・納税情報(法人税/所得税)
・納税情報(消費税及地方消費税)
 納税情報の添付の自動化には、法人の場合はe-Taxの利用、
 個人事業主の場合はマイナンバーカード及びカードリーダが必要です。

スマートフォンからは、このサービスは利用できません。

利用にはブラウザはMicrosoft EdgeかGoogle Chrome、PDF閲覧用ソフトのAdobe Acrobat Readerなどが必要です。

GビズIDを取得するには、スマートフォンが必要となります。

XMLデータの利用

GビズIDを使った電子申請では、外部のアプリケーションなどで作成したデータ(XMLデータ)が取り込めます。

GビズIDを使った電子申請でXMLデータを取り込むのは、主として次の2つの場合です。

過去の申請データを再利用する場合

過去に提出した電子申請のデータをXML形式で保存しておき、それを基に新しい申請を作成する場合があります。この場合、保存しておいたXMLデータをシステムに取り込むことで、申請内容の入力を大幅に省略できます。

複数の申請をまとめて行う場合

同じ内容の申請を複数件行う場合、それぞれ手入力で申請するのは大変です。このような場合、複数の申請データをまとめたXMLファイルを作成し、それをシステムに取り込むことで、申請手続きを効率化することができます。

XMLデータの取り込み方法

XMLデータの取り込み方法は、申請する手続きによって異なりますが、一般的には以下の手順で行います。

  • 方法は次のとおりです。
    • 電子申請システムにログインします。
    • 申請手続きを選択します。
    • 「XMLデータ取込」を選択します。
    • 取り込むXMLファイルを選択します。
    • システムの指示に従って、必要事項を入力します。
    • 確認画面で内容を確認し、問題なければ送信します。

XMLデータの注意点

  • XMLデータを取り込む際には、以下の点に注意する必要があります。
    • システムで取り扱い可能な形式のXMLファイルであること
    • 申請手続きに必要なすべての情報がXMLファイルに含まれていること
    • XMLファイルが破損していないこと

JCIP XML出力

建設業許可申請(新規)時に必要な申請データをJCIP XMLファイルとして作成できます。

これを利用するには、起動時画面の[JCIP]ボタンをクリックするか、メニュー「ファイル-JCIP XML出力」を実行します。

  • XMLファイルに含める申請書データは次のものです。
    • 建設業許可申請書
    • 役員等の一覧表
    • 営業所一覧表(新規許可等)
    • 専任技術者一覧表
    • 工事経歴書
    • 直前3年の各事業年度における工事施工金額
    • 使用人数
    • 誓約書
    • 経営常務の管理責任者証明書
    • 経営常務の管理責任者の略歴書
    • 常勤役員等及び当該常勤役員等を直接に補佐するものの証明書
    • 常勤役員等の略歴書
    • 健康保険等の加入状況
    • 専任技術者証明書(新規・変更)
    • 実務経験証明書
    • 指導監督的実務経験証明書
    • 建設業法施行令第3条に規定する使用人の一覧表
    • 許可申請者の調書
    • 使用人の調書
    • 株主調書
    • 営業の沿革
    • 所属建設業者団体
    • 主要取引金融機関名
    • 経営業務の管理責任者に準じる地位にあって経営業務を補佐した経験の認定に関する調書
    • 常勤役員等が有する業務経験の認定に関する調書
    • 常勤役員等を直接に補佐する者が有する業務経験の認定に関する調書
    • 建設業財務諸表一式(法人用、個人用)

GビズIDアプリのダウンロード

デジタル庁が提供する認証サービス「GビズID」の二要素認証およびgBizIDプライムのオンライン申請の際に必要となるアプリケーションです。

マイナンバーカードの読み取りにはマイナンバーカード読み取り可能なスマートフォンを使います

GビズIDでのログイン

行政システムへのGビズIDでのログインは、行政システム(サイト)にログイン、GビズID(認証)、行政システム(サイト)とすすむようになっています。

ログインに際して、gBizIDプライム(gBizIDメンバー)は、ワンタイムパスワードが必要になります。

ワンタイムパスワードとは

IDとパスワードが流出して、第三者に不正利用されるケースが増えています。gBizIDプライム(メンバー)は、セキュリティを強化する目的で、ワンタイムパスワード(一回限り・時間制限ありの使い捨てパスワード)を使っています。

gBizIDプライム(メンバー)でログインすると、アカウント作成時に登録したスマートフォン・携帯電話のショートメール(SMS)にワンタイムパスワード(6桁の数字)が届きます。

このワンタイムパスワードを入力すると、行政システム(サイト)にログインができるようになります。

スマホアプリで、ワンタイムパスワードが不要に

GビズIDの認証用アプリを使うと、ワンタイムパスワードの代わりに、アプリの「認証する」ボタンをクリックするだけで、行政システム(サイト)にログインができるようになります。ワンタイムパスワードの入力が不要になり、便利です。

アプリ認証は、1端末につき1アカウント限りです。

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